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上級心理カウンセラー  遠藤 久恵のカウンセリング・コーチング

失敗への対応(学校の先生)

公開日:2019年07月01日 カテゴリー:教員の皆さんへ タグ:

先生の仕事いろいろ

 

 

学校の先生という職業は、学校という組織に就職し、先生という役目を担うこと。

これ自体は何の問題もないでしょう。

しかし、学校という世界はとても狭いところなのです。
その中で、決められた仕事をこなすだけ・・・。
さて、それだけなのでしょうか?

外部から見たら、先生の仕事とは授業・生徒指導・部活動くらいしか思いつかないし、見えないかと思います。
内部から見ると、実際はそれだけではない!!と強く感じるものです。

生徒指導ひとつをとってみても、それぞれの子どもさんに対応することは難しく大変なことです。
その子どもの生活の背景を見据え、何を伝えるか・・・。
どんな言葉なら伝わるか・・・。
モチベーションを上げるためには、どのように関わればよいのか・・・。

学校というだけで、任されてしまうこともあります。

よく言われることに、『学校だからできるでしょう』『学校の仕事ですね』『先生は子どものことをわかっていますよね』などがありますが、根幹は家庭との連携が必要な事が多いのです。

もちろん、先生という名の下で関わることで家庭も子どもさんも安心される部分があることは事実です。
だからこそ、反面は不信感を与えたり不安を感じさせてしまうこともあるのです。

 

一人の考えでの行動

 

 

先生が自分一人の考えで行動してしまうことがあります。

それはクラスのことについては半ばあることだと納得できます。
しかし、全体に関わることや子どもさんに関する問題などは、本来全職員が共有すべきこと。

自分の勝手な考えで後先考えもなしに行動すると、後から様々な弊害も現れます。
それは、自分一人では負えない責任として降りかかることもあるからなのです。

それこそ、様々な方面から信頼を失うことにも繋がることもあります。

しかし、先生も考えに考えて行動している!それも理解できること。

もし、自分が行動したことにより問題が発生したら、どのように対応するべきでしょう・・・。

まず、慌てない、隠さないこと!
そして対応するということは、次への課題が見えたと自分で受けとめてみることです。
上手くいかなかったことを、失敗と捉えることは当然かもしれませんが、そこで終わりではないのです。

一つ経験が増えた、自分の先生としての積み上げができたことだと理解することです。
誰でも失敗することを前提として仕事はしません。ですから、自分の行動してきたことを再度辿ってみる。

すると、躓いた箇所や考えすぎていたこと、自分の思いだけで走った箇所などが見えてきます。

本来、その過程を顧みる時は、第三者がそばにいることが望まれます。問題の共有です。
それは、目線を変えてみた時に自分の見え方とは違うことが見えてくるからなのです。
同僚でも、管理職でも良いでしょう。

経験豊富な先輩教員なら、端的に指摘してくれるかと思います。これは、決してイヤミでもイジメのつもりでもなく、その先生の経験と照らし合わせての言葉が返ってくると思ってほしいのです。

生徒との関わりが上手くいかないから、同僚との意見の食い違いから勝手に行動をしてしまったり・・・
実際に、そのようなことは有りがちなのです。学校だから・・・ということではなく、社会で生活する上では人との関わりは大切にする必要があります。自分も他の人も大切に考えていかねばいけないこと!

自分一人で解決するには時間もかかり、それを悩むことで大きなストレスにもなります。
さらに、自分を責めたりすることもあるでしょう。心が病むことは、このような理由もあるのです。

 

失敗をどのように受け取るか

 

 

自分で気づいたのなら、これは早期に解決できると考えて下さい。
失敗したけれど、対策を考え繕わずに時間がたつことだけを待つようでは先生としての成長もありませんし、ましてや関わる人たちに対しても失礼なこと。

失敗はあること・・・
それを失敗で終わらせないために、上記のように誰かと共有しながら今後の対応もすることが良いでしょう。

決して失敗したり、上手くいかないとを恥ずかしいことだと思わないで下さい。

これらのことを糧として、関わる生徒さんが失敗をした時の対応も学ぶことができます。

失敗をした時の自分の気持ち、どのように対応したか、誰と関わることが良かったのか・・・など、
そして自分の心の動きを忘れないようにしておくことが大切です。

失敗したからと言って、すべてがそこで終わりではないことを誰もが知っているはずです。
しかし自分だけが、もうダメだ!などと思い込むものです。その必要は決してありません。

『失敗は成功の母』とも言われます。
そこから得た大切なことを活かしていくことこそが、人を育てる教育に大きく役立つのです。

 

 

 

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