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上級心理カウンセラー  遠藤 久恵のカウンセリング・コーチング

中堅教員は確認を!学びは続くもの

公開日:2020年06月25日 カテゴリー:教員の皆さんへ タグ:

中堅からベテランと呼ばれる時期

 

 

教員生活が何年も経つと、自分の存在が職場に認められていることを感じ始めます。
それは、初任から今までの経験が自分のためであったと自身で感じる時なのかもしれません。

今まで学んだことを集大成として自分の中にまとめておくことも良いでしょう。

職場では何かと仕事を任され、管理職をはじめ他の職員からも頼りにされる立場!
面倒くさいな!
ちょっと嬉しいかも!
でも、どうして自分が・・・と思うこともあるのでは?

そんな中堅からベテランと言われる教員経験10年くらいにさしかかった先生方、ここで振り返りと共に現在から将来に向かう自分について改めて共に考えてみませんか。

決して、押し付けるような意味ではありません。自分自身の振り返りとともに、今後の教員生活をさらに充実したものとなるようにするためだと思って下さい。

考えることは、色々とあります。特に・勘違いをしている自分はいないか? ・子どもたちや教職員と関わる姿勢はこれで良いのか? ・授業などに向かう姿勢 ・求められることとは? などを主眼においてみましょう。

 

10年という月日

 

 

教員生活10年に差し掛かるまでの時間は、長かったと感じますか?それとも短かったでしょうか?
いずれにしろ、今日まで学校という場で精一杯に仕事をしてきた自分を、まず誉めて下さい。

他から言わせれば、仕事だから当たり前だと言われてしまうかもしれません。それは、教員の仕事が世間のイメージでしか考えられていないからだと思われます。

教員のイメージと言えば、子どもが好きで教えることが好きなど・・・。
しかし、好きなことを職業にできたことは素晴らしいことです。もちろん、他にも教員の本質を理解していることが望まれますが、実際の現場では様々なことが日々起こることもあり、楽しいとか楽な仕事などとすべてが思えるのには程遠いものです。

子どもを預かるということは、命を預かること!

それが命題としてあるからです。
その命を大切にしなくてはいけない・・・。

つまり、人を大切に思うことがいつでも必要な事です。
これは、初任者であろうがベテランであろうが同じこと。

でも、たまに忘れてしまうこともあるのでは・・・。
子どもたちに対する姿勢はどうですか?しっかりと向き合っていますか?

さらに同僚との関わりはどうですか?誰でも同じように接していますか?
態度や言葉遣いは??

考えてみるべき点は、様々あるのです。

教員になったばかりの頃は、先輩の先生方の指導方法や子どもとの接し方を見て学んだことだと思います。もちろん真似をするだけではなく、そこから工夫を重ねて自分なりの指導スタイルとして積み上げてきたことは間違いありません。

そんな自負は、誰もが持つものです。

次第に自分なりに指導もでき、子どもたちや他の教職員からも認められるようになると、ちょっとした勘違いも生まれることがあります。

様々な経験を積んで今の自分があることを忘れてしまうのです!

思いだして下さい。先輩に聞いても、すぐには応えてもらえなかったこともあったでしょう。返答に嫌な思いをしたことも。初めて任された仕事がよくわからず、右往左往していたら期限に間に合わなかった。それを非難されたこともあったかもしれません。

よく投げ出さなかった、逃げなかったと感じませんか?
それは、自分が教員という仕事が上辺のイメージだけではなく、もっと細かいところまで人としての感覚を持たなければいけなかったということに、しっかり気づいたからなのです。

そんな自分であったはずなのに、勘違いをするとはどういうことなのでしょう?

 

自分の力の発揮どころ

 

 

後輩ができ、先輩面をしたくなったこともあるかもしれません。
後輩が右往左往している時、見てみぬふりをしたことは・・・。

子どもたちに対しても、話しにしっかりと耳を傾けているでしょうか?忙しいから後で!といつも言っていませんか・・・。

さらに、10年も教員という仕事を続けていると、毎年同じことが繰り返されているように思うものです。だから昨年と同じにしていけばよいと決めつけている。
しかし、実際はそうではないのです。

変わらないのは自分の感覚だけ!

現実は、常に進化しており昨年と同様に何事も進んでいるわけではないのです。
例えば、授業にしても同じ単元を指導する時、生徒の理解度を基準にして工夫をするはずです。それを昨年と全く同じように伝え、板書をする・・・。

主体は子どもたちなのに、先生が主体のように見えてしまいます。

そうならないためには、新しいことなど自分が持っていない指導方法に対して常に関心を持ち学ぶ必要があります。他の先生の授業を参考にするのは、初任者だけに限られたことではありません。情報の共有を図ることも、年代や経験年数を超えた中に取り入れてみることです。

初任者が言い出しにくいこともあるでしょう。声をかけることが申し訳ないと思うことだって…。

それを察知すること・・・。中堅教員の力の発揮のしどころです。

自分の初任者時代を思い出してみることで、わかることもあるはずです。あの時、どうしてほしかったかを考えてみます。それを実際に、相手に向い実行してみるのは今です。

それが人を、教員を育てることに繋がります。教員は子どもたちを育てるだけではなく、教員の成長を促すことも大切な役目。

忘れてはいけないことです。

自分は最初から何でもできた!などと思い違いをしていると、他の先生方の迷いや悩みは見えません。誰もが初任者であったことを忘れてはいけないのです。

 

頼りにされるとは・・・

 

 

10年もの間、教員として過ごしてくると、自分のことだけで精一杯!という段階は抜けてきます。ですから他の先生についての目配りや気配りを期待される・・・。

それは大変なことだとわかっていますが、お願いしたくなるのです。

なぜなら、それだけの経験を積んで今の先生がここにいるからです。
自分の力をどこで発揮できるかは自分がよくわかっていることでしょう。すべての場面で頼りにされてしまうと、不満も現れるかもしれません。

自分がここぞ!という時に率先して周りを引っ張る姿勢を見せることです。期待されているということは、それだけ力を認められていることなのです。

確かに、管理職からも頼まれごとがあったり、職員間の中心的役割も担わねばならなくなる立場。
しかし、それができる人物に育っているのです!

それが10年という年月を過ごした成果です。

教育の世界は、狭いものだと感じます。その狭さゆえに人間関係も難しいことがあります。
どうか、その中でも常に元気に笑顔を絶やさずに自分はここにいるから大丈夫!という姿勢を持ち続けて下さい。

そのためにはアンテナを張り、情報収集や新しい学びに興味を持つことです。ただ興味を持つだけではなく、そこから学校や職員のために役立つ方向を見据えて行動することです。

学ぶことを怠ってはいけません!

それが、これから先の数十年間をより充実したものとするはずだからです。

 

毎日、忙しさに流されそうになるかもしれませんが、時に立ち止まってみることも必要です。
自分を振り返り、周りをしっかり把握し、自分に課せられている使命を感じ取って下さい。

ただし、決して無理をしてはいけません。
身体を大切にすることを周りに示すのも一つの役目ですから・・・。

 

 

 

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