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上級心理カウンセラー  遠藤 久恵のカウンセリング・コーチング

自分に向けられた言葉の意味を考えてみよう

公開日:2023年07月27日 カテゴリー:カウンセリング事例 タグ:

伝える言葉

 

 

人は褒められれば嬉しいもの。否定や反論されれば悲しくもあり、怒りも感じるもの。

でもそれは、言葉の使い方次第で気持ちが変わることもあるもです。

諭すように話してくれる時と、投げ出すように言葉をぶつけられる時の気持ちを想像してみてください。
相手の言葉が納得できるか否かということにもなります。

会話は自分の思いの中で伝えたいことを表しますが、自分勝手な言葉を並べていては伝えたいことも伝わらないという事実があります。

それは、聞く側が言葉を受け取ることができる状態にあるかどうかということにも関わってくることなのです。

 

相手の思いが受け取れない言葉

 

 

ある方のご相談に、このようなものがありました。
「一緒に働く人がまるで自分が上司のような指示をしてくる。何故そんなことまで言ってくるのかわからない。嫌な人だと思ってしまう。もう一緒に仕事はできない!」とのこと。

一緒に働いている人は彼女よりも少し早くその職場に入ったようですが、仕事内容はそれぞれ任されたことがあり、指図されるようなことはないはずだというのです。

そこに仕事の難しさが見えてきます。

本来どのような仕事であれ、同じ職場にいるということは違う仕事内容だとしても関りがあるはずなのです。
ですからお互いが仕事内容を知ることも大切なこと。

しかし、かと言って相手の仕事はその人に任されたことなのですから、おいそれと口を出すことも必要ないものだと感じます。

仕事内容がお互いに関わりを持っている時、自分のペースだけで進めようとしても相手のペースに合わないと仕事も捗らない場合もあるものです。

たぶん、そのあたりから彼女と一緒に働いている人は伝えたいことがあったのだと察します。

彼女としては、自分なりのやり方でやっているのだからそれに対して色々と指摘されることは心外であり、許せない!と思っているのでしょう。

さて、このようなことは他にもあるはずです。

それぞれの立場をどのように理解しているかで伝え方も変わることがあります。
例えば、上司から指摘をされれば納得するしかないことも・・・。

実際に一緒に仕事をしていると、自分が気づくことでも他の人が気づかないことがあります。そんな時には、素直に口にしてみることも大切なことです。

それは仕事効率にも関わるからです。
その伝え方が難しく、問題になる・・・。

今回は、その一例だと感じます。

 

言葉の受け取り方を変えると

 

 

そこで、相手の言葉をどのように受け取ったらよいかということに焦点を当ててみることにしましょう。

どのような気持ちで、どんな意味で相手が自分に対して言葉を投げてくるのかを考えてみると、最初は感情に任せて良くないことばかりが浮かぶはずです。

しかし、こんな考え方もできるのです。

まず、話しをしてくれたことを有難いことだと思えるはずです。無視されるよりは良いと思いませんか?
そして、指摘されたことは自分のために伝えてくれたことなのだと。言い方はともかく、自分の仕事効率を上げるためにはこんな方法もあると伝えてくれたこと。
何より、一緒に仕事をしていくことを認めているのです。

きっと相手は彼女のことが気になっているのでしょう。

伝えられたことは、自分なりに良い解釈をしてみることです。
すると、怒りよりも感謝の気持ちも湧いてきます。

自分と話したかったのかな?などと思うとちょっと嬉しくなったりもします。

つまり、自分でプラスに言葉を解釈することで、相手自身を嫌いにならないですむのです。

言い方も、こんな言い方でしか伝えられないのね・・・と思ってみることです。
それでも、伝えたかったのだと理解してください。

彼女は、相手の言葉の解釈を変えてみました。
言い方は、とりあえずしょうがないと思ってみることに。

すると、何だか気持ちが晴れてきたというのです。
しかも、相手を見る目も変わってきたとか・・・。

相手に対する対応も少し変えたようです。表情を明るくして丁寧に言葉を受け取ってみることを心掛けたとのこと。

自分が受け取る言葉は、良くも悪くも自分が好きに解釈できるものです。
ですから、できるだけプラスに受け取ることをお勧めします。

そして、自分に置き換えて考えてみる。自分ならどんな言葉をどのような姿勢で伝えるか。
それが、言葉を受け取った自分が最もプラスにできることなのです。

 

 

 

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