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上級心理カウンセラー  遠藤 久恵のカウンセリング・コーチング

叱り方心得

公開日:2018年11月16日 カテゴリー:子育て中の親御さんへ, 教員の皆さんへ タグ:

叱ると言う行動

 

怒る女性

 

家庭では親御さんが子どもに向い叱る。
学校では、先生が生徒に向い叱る。

よく見る光景です。

もちろん叱るべき内容によって、その語調や姿勢は変わるもの。

どちらにしろ、命に係わる危険性をはらむことについては怒ることもあるでしょう。
それは、自分のことのように感じるからなのです。
感情が優先してしまうこと・・・あっても良い場合です。

さて、叱ることについて話を戻します。

叱る原因の一つに、自分を含めた約束事を守らない!ということがあります。
例えば、家庭では食事の時間を決めているのに、その時間までに子どもが帰宅していない。
学校では、生徒が校則を守らないとき。

決めたことを守ろうとしない相手を律せねばならない、他の人に迷惑をかけてはいけないから。
そう考えるのです。

叱られた方は、どのように受け取るでしょうか。
自分が良くないことは理解しているに違いないのです。
しかしどのように叱られるかで、心からの反省と今後の改善は望めないこともあります。

プラスの方向への考え方をするように、叱り手が叱り方を考える必要があるでしょう。

叱っている様子を見てると、少なからず叱り手が自分に酔いはじめます。
それは、叱るという行為から「怒る」へ変わってしまうこと!
徐々に感情的になり、言葉もきつくなる。

ともすれば、本題から外れたことまで持ち出してしまう。
ついでだから・・・と他のことも一緒に話しに出してしまう・・・。

叱られる方からみれば、最初の悪かったという気持ちが続かなくなるのです。

 

冷静に叱る

 

謝る子ども

 

親御さんも先生も、叱るときは落ち着いているでしょうか?

自分の立場がなくなると感じ、落ち着いてなどいられないかもしれません。
それより、子どもたちの生命に関わらないかと心配で感情的になることもあるでしょう。

どうあれ叱る時には、まず叱り手が冷静になることです。
間髪入れずに叱らなくても良いことは、自分が落ち着いてからでもよいのです。

すぐに叱るべき時は、必ず深呼吸をしてから一言で伝えるべきことを言う。次に理由を話さなくてはいけません。
あったことに対して、どうしていけないのかをしっかりと伝えることなのです。

それが、たとえ幼い子どもでも高校生でも同じです。
良くないことをしたという自覚があれば、それに対していつまでも叱り手がブツブツいうのではなく、
その子の行動に対して叱り手も悲しいという感情を伝えます。

これは誉める時も同じです。
良いことを誉める時は、誉め手も嬉しいということを伝えると、喜びは二倍になります!

どうして叱られる行為をしたのか、その理由をしっかりと自分で話してもらうことも大切です。
その理由が理解できる時があるからです。

その子どもなりの考え方で、良くないとわかっていても行動してしまうこと・・・。
その心を感じ取ることです。

100%理解できない!ということは、まずありません。
考え方を知ること、それも大切なことで、これからの考え方の示唆もできるからです。

これは、強制的に変える!というイメージではありません。
親御さんや先生の考えを知ってもらうことでもあります。

子どもさんの叱られる時の表情や態度から読み取れることを使いながら話しをしてみましょう。

 

子どもの気持ちと叱り方

 

夕日とサッカー少年

 

そして、これも頭に入れておいてください。

子どもさんが、親御さんにもっと関わってほしいと思っている。(気にしてほしい!)
生徒さんが、先生にもっと親身に関わってほしいと思っている。(見てほしい!)

叱られることをする理由からも、これはわかるでしょう。

叱り方の難しさは、お互いに向い合っていないことも一因となります。
そして叱るべきことは多々ありますが、どれもこれも取り上げて叱っていたらきりがありません。

それが叱るべきこと=叱られることを互いが理解し、今後についての考え方を共有することです。

その姿勢を持つことが、子どもを育てる親御さんや先生方のあるべき姿。

自分が叱られた時のこと、どう感じたのかを思いだしてみましょう。

子どもたちは、叱られることから学ぶことも多くあるものです。
叱るべき時をしっかりと捉え、子どもと共に自分も叱り方を学んでいきましょう。

 

 

 

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