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上級心理カウンセラー  遠藤 久恵のカウンセリング・コーチング

手を引くとき、背中を押す時

公開日:2019年05月29日 カテゴリー:子育て中の親御さんへ, 教員の皆さんへ タグ:

子どもの成長への関わり方

 

 

子どもの成長は、誰もが喜ぶこと。
親御さんはもちろん、子どもさんに関わる人たちは以前との違いを感じて成長と受け取ります。

子どもの成長は様々な場面で感じることができるもの。いつの間に、こんなに成長したのかと驚くこともあるくらいです。

しかし、成長とは子どもが一人で成し遂げるものではありません。誰かと関わること、何かを知ること、色々なものを見て、聞いて経験してこそ現れる状態です。

幼い時には、周りで関わる人たちがあれやこれやと世話を焼き、物を与えることが多いもの。それは子どもが喜ぶから・・・とか、子どものためと考えるからでしょう。

これはもちろん成長過程において必要とされること。ただ、いつまでも世話を焼き、物を与えているでしょうか?
そうしないのはなぜでしょう?

私たちは、成長に合わせて子どもへの関わり方を自然と変えています。

例えば、本の読み聞かせ段階から、音読させることへ繋げます。ボールを転がして受け取る段階から、投げてキャッチすることへ繋げます。

一つの動作でも完成させるまでにいくつかの過程を経ていることを知っているからです。
もちろん、子ども自身でも様々な体験を率先して行うようになります。不思議だと思うと質問するようになったり、もっと本が読みたいと思えば要求するようになる。

一つひとつが成長の証であることに、大人たちも気づいてくるのです。

 

手をだしてしまう大人

 

 

私たち大人は、子どもたちの幸せを願います。みんなが幸せになってほしい!と願うのですが、我が子のことになると、より一層その気持ちは強くなるもの。

それで良いのですが、子どもの成長をしっかり受け止めないと、いつまでも自分から手を出して子どもの手を引っ張ろうとしてしまうのです。

一緒に歩いている時には、必ずがっちりと手をつなぐ。転びそうな場所は抱っこする。転ぶと危ない!という気持ちは理解できますが、転ぶという体験はとても大切なことなのです。

以前聞いた話ですが、小学生が学校で転んだ時に手が先に出ず顔面から地面へ・・・。
それは転ぶという体験の少なさ、手で体を支えるということが良く理解できていなかったことでしょう。

これと同じ考え方で、子どもの進路まで親が手をだし引っ張る。子どもが幸せになるためには、この道が良いに決まっている!と親御さんの判断で歩く道を決めてしまうのです。失敗を恐れているのは親御さん!

でも、子どもさんの意思は・・・?

親御さんが手を出すことに慣れ、子どももその手を待つようになってしまう・・・。

こう考えると、幼少期に手を出していた延長にずっとあるという感じがします。

幼少期には、まず親御さんの手はとても必要です。しかし、どこかで手をだすことの区切りをつけないと、子どもの幸せを踏みにじる可能性もあるのです。

 

手の使い方を変える

 

 

人は意思をもっています。子どもとて、自我が芽生えやがて自分の意思で行動するようにもなります。
その時に、親御さんの引っ張り上げる手はいつも必要とするでしょうか?

そう気づいたら、親御さんの手の使い方を変えるチャンスです。

今まで親御さんは、子どもの前を歩き手を出して引っ張っていました。危険が無いように注意しながら歩くことを手を引いて共に歩き覚えさせていました。

しかし、その次は親御さんが子どもの後ろにまわってみるのです。子どもが振り向き親御さんに自分の意思を伝えるようになったら、受けとめて後ろから背中を押すのです。

子どもの幸せを、子ども自身が掴もうとしているのですから・・・。

親御さんが、いかに背中をおしてくれたか・・・押し方もそれぞれ。
そっと手を当てる時もある。強く押す時も・・・。そして優しく温かい手を子どもが背中に感じる時、親御さんの気持ちが伝わるのです。

 

背中を押すということは

 

 

これは、学校の先生も同じです。

子どもたちが自分の気持ちや考えを伝えてくれることで、先生は背中を押すことがしっかりとできるのです。
それができた時、成長を感じるものです。いや、互いが成長できたのかもしれません。

自分のことは自分でできるように、自立の準備をさせることが学校の役目でもあります。

入学当初は手を引っ張ることもあるでしょう。でも、すぐに離しても大丈夫!と感じるもの。その見極めが一人ひとりの子どもたちを大切にすること!

先生の気持ちを手のひらに込めて、その背中を押す時が来るはずです。

手を引いていた時、背中を押す時、これは子どもの成長によって変えなければいけないのです。

その先には、子どもたちの幸せがあるのですから・・・。

 

 

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