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上級心理カウンセラー  遠藤 久恵のカウンセリング・コーチング

子どもたちと関わる時のポイント

公開日:2019年07月30日 カテゴリー:教員の皆さんへ タグ:

生徒の目

 

 

一日の終わりに、その日何人の人と関わったかを思い浮かべてみて下さい。
どんな話をしたか、何が気になったか・・・。

先生方は、いつも生徒さんたちのことを気にかけています。欠席をしている生徒、いつもと違う表情の生徒、そしていつも通りの生徒。

表情や言葉で見えるものがいっぱいあります。

同じように、生徒さんたちも先生のことを見ているものなのです!

現職にある時、生徒にこんなことを言われました。
「先生、昨日と同じジャージですね!」私の専門は体育なので、ジャージ姿が彼らの目には当たり前に映っていたはずです。

しかし、それを事細かく見ていたとは・・・
これは気が抜けないと感じたのです。服だけではなく、きっと私が発した言葉や態度についても彼らなりに受け止め方があったに違いないのです。

ちなみに、その時の私の返答は、「すごい!よく見ていますね。でも恥ずかしいな~・・・。ちゃんとシャツは変えているから衛生的には大丈夫です。」

周りからは一斉に笑いがおこりました。

これは、少なくとも私のことを理解しようとしてくれていたと思えました。
どこかいつもと違うところがあれば、それを正直に口にする。彼らの受け止め方を、私なりに考えさせられることも多かったのです。

このことからも、彼らが私のことを見るポイントはどこかということがわかります。

実は、もう一つこんな話しがあります。

二校目に移動した学校での着任式の際、私はジャージ姿で壇上に立ちました。
皆さんスーツでピシっと決めているのですが、私には一つの考えが浮かんでいたのです。

それは、私が体育の教員だということをいち早く理解してもらうためには、見た目から入るしかない!と考えたからなのです。
ジャージ姿は、生徒の制服姿のようなもの。一日の大半をこの姿で過ごすのですから、わかりやすいかと思ったのです。

もちろん、賛否両論だったことでしょう。ちゃんとした服装で着任式は出席すべきだ!そのような声があっても良いでしょう。それは、今までの先生方の表現方法なのですから。

その時の挨拶では、自分の服装について触れました。
ここは新しく着任するための正式な場所であることと同時に、私は自分の中では生徒に関わるための大切な姿であることを付け加えました。そして、このジャージはよそ行き用のジャージ!であることも・・・。

これは一種の冗談であり、自分のお気に入りであること値段も結構高価であることと話したのですが、おかげさまで生徒の皆さんはとても理解を示してくれ、ニッコリしてくれたことを覚えています。

私がそこですべき自己紹介の半分は、服装を見てもらうことでできたと感じました。

生徒がどこに注目するかを考えてのことでした。言葉で伝えるのもそうですが、見たことはその場面ごと脳裏に焼き付くものです。

生徒に必要な事を伝えるために、自分が見られているということを意識して行ったことでした。

 

先生の目

 

 

子どもたちに関わる時、どこを注意して見ていますか?

先にも話したように、普段と違う様子を見ようとするものです。
違いを指摘できることは、その子どもにとっては関心を持たれているという安心感に繋がります。

しかし、普段をしっかりと見ていることができればそれでよいのです。
普段と違うから話してみよう!と思うかもしれません。しかし、普段しないことをこの時にはするというを先生を子どもたちはどう感じるでしょう。

姿から見えることばかりではないのはおわかりかと思います。

話しをしてみて、違和感を感じることもあるでしょう。
そうなのです!ですから普段から毎日、必ず一人ひとりと言葉を交わすことがポイントなのです。

どんな他愛のない短い会話でも構いません。
名前を呼ぶだけでも、その返事の様子からくみ取れることもあるからです。

また、こんなこともありました。

学年主任をしている時、学年全体の生徒の名前を覚えようと約300名を頭に描きながら早々に覚えました。
しかし、生徒にすれば担任でもないので距離が近いとは思っていなかったようです。

廊下で生徒さんとすれ違うたびに、できるだけ名前を呼んで話しかけることにしていました。

ある日、とても物静かで目立たない生徒さんが階段の下から上がってきました。
私は上から降りていく途中でしたが、他に誰もいない空間で彼の名前を呼んで元気ですか?と話しかけました。

彼は、本当にビックリしたようで固まってしまい、なんとか「はい、元気です!」と答えてくれました。

励ましの言葉をつけて見送りましたが、何故かとても清々しい気持ちになったのです。

後日、彼の母親が来校した際に私を訪ねてこられ、こう話してくれました。
学校から帰ってきた彼は、いち早く母親のところへ来て「先生が自分の名前を覚えていてくれたなんて、すごく嬉しくて今日一日が楽しかった!」そう言ったそうです。

教員として、どのような立場であれ生徒の名前を覚えるのは基本です。
しかし、全校生徒の名前まではちょっと・・・。というより、関わりの強い生徒さんから覚えるのが普通のことなのです。

私の中では、クラス担任ではなく学年全体を預かる主任としての役目をどのように感じ、どんなことが生徒や先生方のためにできるだろうかと考える日々でした。

まず、生徒さんに関わるための一方法として誰にでも話しかける!ということをモットーとしました。

話しかけられるということは、自分に少なからず関心をもってくれている!と理解するでしょう。
とても大切なことです。

自分に関心を持ってくれることは、とても嬉しいこと。それは生徒も先生も同じなのです。

この時の生徒の返事や表情で、内面が見えることもあるのです。

 

関わりの中で大切なこと

 

 

子どもたちが訴えたくてもできないことがあるとしたら、大人が読み取らなくてはいけないのです。

それは、普段からの接し方が大きく役立つと感じます。
子どもたちも大人を良くみているものだということは先にもお話ししましたが、お互いに関わる中で相手のことを理解するということが自然とできるようになるのです。

子ども同士でも、お互いに気にしてほしいことはあるものです。
相手を傷つけたり、嫌な思いをさせたりという行動は慎むべきであるということは、普段の生活の中で学ぶものです。

相手との関わりがないと、その気持ちも湧いてきません。

同じように、先生方が子どもたちに対して自分の感情優先で接していたら子どもたちは先生をどのように理解するでしょう・・・?

あくまでも生徒ファーストを忘れないように、生徒さんの様子をマルチに見られるように心がけてほしいのです。

生徒の心には、先生という人のイメージがあります。
いつも飾らない自分であること、そして生徒目線を大切にして関わって下さい。

 

 

 

 

 

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