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上級心理カウンセラー  遠藤 久恵のカウンセリング・コーチング

主体的な生徒を育てる先生に

公開日:2017年10月16日 カテゴリー:教員の皆さんへ タグ:

同じことの繰り返しにならぬよう

 

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学校生活は、1年ごとの繰り返し。
つまり、学習も行事も昨年と同様に展開される場合が多いのです。

しかし、まったく同じということはありません。

教員としての経験を重ねていくと、毎年のことが同じように自分の中に積み重ねられ、
いつしかあの時は楽だったとか、大変だったという評価を勝手につけてしまうことになりがちなのです。
それぞれの時に、もちろん精一杯に関わってきたのだから、そのような感じを受けても仕方ない?

しかし、あくまでも自分の価値観での判断であり、他の人はどうか?学校全体ではどうか?など考えることなどないのです。

ここで忘れていけないことは、同じ内容でも実行する生徒は違うということです。

同じ方法で展開しても、実行する生徒によって感じ方や動き方は違うのですから・・・。

 

生徒に課題を預けること

 

黒板に溢れるアイデア

 

クラス担任として、日々生徒と向かい合い、クラスをまとめることは簡単なようでもなかなか大変なことがあります。

しかし、それは教員として大切な役割です。
様々な考え方をする生徒たちを知ることが、人としても大切なことなのですから・・・。

行事の時に、先生は生徒たちに言います。
「クラスのためにみんな頑張ろう!!」ごく自然にこの言葉は発せられます。
つまり、クラスが第一であり、そのために個人が頑張ることを要求されているようにも捉えられます。

私も、そのように生徒に話していたことがあります。

しかし、もし個人が失敗したら、個人だけのせいにしていないでしょうか?
クラスのために頑張って失敗した生徒を責めることができるのでしょうか?

個を主体としてクラスがあることを忘れがちな場面です。
最初に生徒たちに任せるのです。
教員が考える以上に生徒たちはクラスを皆で考えています。

 

また、クラス全員で何か課題について考える時、教員は自分の経験により自分のやりやすい方向へ導いてしまうこと・・・あるのではないでしょうか。

以前に担当していたクラスでうまくいったことを伝え、同じことを提案して生徒たちがそちらを向くようにしていく。

生徒たちは先生の経験からの成功例を伝えられれば、自分たちも成功する!と思い込むものです。

ここで問題点は
・生徒の思考がでてこない状況を作っていること。
・以前の生徒と、今の生徒は同じではないこと。
・先生が主体になっていること。

教員は、毎年同じことの繰り返しだと思いがちなのですが、前述したように関わる生徒は毎年違うのです。

自分の思う通りに行事などを描き、生徒をコントロールしてしまうと、生徒の伸びしろを奪うという行為にもなるのです。

その時々の生徒が考える力をつけ、表現し、実践できる行動力を導くことが「生きる力」を養うことなのです。

課題は、生徒たちに預けてみることです。生徒たちに与えられた課題が先生の課題にならないように!

 

生徒を見守る姿勢を忘れずに

 

笑顔のつながり

 

もし先生の意見に従い、実行した生徒たちが万が一失敗したという結果を得たならば、それは先生のせいだと言われても仕方ないかもしれません。

責任云々ではないのですが、失敗したとしても生徒たちが自分で考え、実行したのなら、良い経験としてとらえることもできるでしょう。

様々な経験を積ませることも、学校生活の役割なのです。

そして、その時に教員はしっかりと見守る姿勢必要になります。

生徒たちが皆安心して意見を言えたり、行動できるのは、やはりクラス担任が傍に居てくれるからなのです。

主体的に生きていく生徒を育成することを学校全体でいつもいつも話し合ってほしいものです。