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上級心理カウンセラー  遠藤 久恵のカウンセリング・コーチング

自分の働き方改革

公開日:2019年08月20日 カテゴリー:ひとりごと, 教員の皆さんへ タグ:

より忙しいと感じる学校での仕事

 

 

働き方改革が叫ばれることで、職場での働き方の変更が見られるようになってきたかと思います。

しかし、そうは言ってもなかなか変えられない・・・職場もあるものです。
学校はどうでしょう?

毎年、仕事量が増えていると話す先生方。もちろん、生徒さんについてのことは当たり前として捉えられるのですが、雑務と感じられることが多いようです。

様々な調査などは提出期限が決まっているので、そこに合わせるために自分の計画していた仕事をずらすこともあるでしょう。

その他の指示文書も、誰が担当するべきか・・・迷うものもあるのです。
その時に管理職は仕方なく誰かに振るしかない。

必ず誰かの負担となって新たな仕事は降ってきます。

この状況で、どのように働き方を変えていったらよいのでしょう?

そこで、こんなことに取り組んでみてはどうかというものをお話しします。

 

自分の仕事を「見える化」してみる

 

 

初めに、前提として自分の生活がどうありたいかを描いておきます。
学校での仕事について、その他の生活について互いに影響することが多いもの。ですからどちらがどうだということではなく、自分の理想とする仕事と普段の生活を思い浮かべるのです。

それがワークライフバランス!

そこには自分がどうありたいかという姿が見えるはずです。

それができたら、ひとまず仕事に集中して考えてみましょう。

まず学校に所属している場合、組織全体として、個人でという2つの働き方があります。
今回は、個人としての働き方改革を考えていきます。

現在の個人としての働き方は、人それぞれのはずです。一人ひとりに任せられている仕事、自分で工夫して行ってよい仕事を持っています。

それを計画的に行っているでしょうか?
どんなことでも疎かにすることはできません。ですから一週間のタイムテーブルを作成し、そこにその週に行うべき個人の仕事を載せてみます。

仕事を「見える化」することです!

これは学校内での仕事に限ります。

つまり、その他に校外出張、研修等もあるからです。(その時間は空白になるはずです。)

仕事開始から終わりの時間までの中で、各仕事の時間配分はその仕事内容によって決めます。

どうでしょうか?
仕事とは、行き当たりばったりに行うものではありません。自分で自覚の下で意識して行うことを描いておかねばいけません。

一週間の個人の仕事の記入が終わったら、学年や分掌で行う(複数で行う)仕事を加えます。大体は会議の日程や時間は決められているはずですから、簡単に記入できるでしょう。

さて、この段階でどれくらいの空き時間があるかをチェックしておくこと。

時間内に収めるためには、その他の仕事をどのように割り振るかが問題になります。

予定外のことは、結構毎日あるものです。それは見越しておきます。

次に、放課後に部活動や会議が予定されているときは、特に時間を限定する意識で記入します。
これは一人ひとりがそのように考えれば、必ず時間内に収めるという思考で進めることができるものです。

会議の発案者に時間を聞いておき、若干の幅を持たせて記入します。

部活動は、自分ばかりではなく生徒の健康上のことも視野に入れて時間調整をしていきます。
あるいは複数顧問の場合は、現場で関わる先生を順番に決めること。
短時間で集中して練習するということの意味や大切さを運動部も文化部も知ることになるはずです。

ここまでで、本来は出来上がりです。

 

効率的に時間を使うとは?

 

 

学校でやるべきことが「見える化」すると、心のゆとりが現れます。

しかし、タイムテーブルを作ったとしても、その通りの時間に進むことも少ないかと思われます。
なぜでしょう?

それは、自分一人で仕事をしているわけではないからです!
自分のできることだけで学校は運営されているわけではありません。

そして、なおかつ必要な事は効率的に仕事をこなすことです。
生徒に何か活動をさせる時、必ず準備が必要になります。それと同じことだと考えて下さい。一つの仕事のためにも準備をする時間も当然必要となります。すぐに手を付けられるものはそれで良いのですが、資料を揃えたり検索したりと授業準備には特に貴重な時間ともなります。

ただそれをやるのではなく、しっかりとした目的を持つこと。それがどこに繋がるのか、その先はどのように発展するのかを頭で描くとともに、机上に置くことで常に意識できます。

そして仕事の順番を整理することで、効率は良くなります。順番を考えずに進めると、締め切りに間に合わなかったり、時間内に終わらないことが多くなるものです。

また限られた時間内に、自分の力をどこで緩めるのかも考えることです。常に一生懸命という状況であっては、学校に居るだけでも疲れを感じるでしょう。

一息つく、同僚や生徒との会話を楽しむなどの「隙間時間」の設定もあることは理想です。
これを時間に織り込むことは少々大変なので、隙間として空けておくことです。

 

「隙間時間」の大切さ

 

 

こうして個人の仕事を「見える化」してみると、頭の中も整理されるものです。

もちろん、何度も言いますがこの通りに進むこともないかもしれません。しかし、前提として一日をこのように過ごすのだと計画を立てることで時間の調整や整理ができることは間違いありません。

働き方改革だから、誰かが何とかしてくれると思っていては、何も変わりません。

まず自分で自分の働き方改革をしていくことが大切なこと。
何より自分の健康を守ることを忘れてはいけないのです。

時として、様々な出来事は大きなストレスとして身体にのしかかってきます。

一日の中に、「隙間時間」を作ってほしいと言ったのは、心のゆとりをどこかで持たなければ、不意の出来事に対処する際に焦り、慌ててしまうからなのです。

働き方改革はただ忙しさを解消するというだけとは捉えずに、忙しく感じない働き方の工夫をまずしてみることだと理解してみることです。

自分の工夫が全体へ広がれば、組織全体がより活性化するはずです。

一人ひとりの働き方に対する考え方を知ることでも、学ぶべきことはあるものです。

ただ、やはり個人の健康を損なうような「忙しさ」は個人や学校レベルだけが考える問題ではありません。

それも理解しながら、時間の使い方をもう一度考えてみる必要はあるのではないでしょうか。

先生方が疲弊しているようでは、生徒たちは元気に学校生活を過ごせません!
先生あっての、生徒あっての学校。

いつまでも元気で明るい先生でいるために、また学校と言う職場が嫌にならないように先生自身で生活を考えてみる必要があるでしょう。

それが個人から全体への流れとなれば嬉しいのですが・・・。

誰にも等しく与えられた時間を、効率的に使うために工夫を重ねることは悪いことではありません。
学校全体で働き方について考えられる環境作り・・・管理職の手腕にもかかります。

 

 

 

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