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上級心理カウンセラー  遠藤 久恵のカウンセリング・コーチング

家庭教育、子ども理解の大切さ

公開日:2018年03月06日 カテゴリー:子育て中の親御さんへ タグ:

親の思い

 

兄弟

 

ある母親の言葉です。
「子どものことを理解したいのです。だからすべてを知りたい。なのに、子どもはあまり話しをしてくれません。聞くことにも、サラッと答えて後は何の会話もないのです。」

よくあるご相談です。

幼い頃から大切にして育ててきたのでしょう。こんな人になってほしいなどと、親の希望を描きながら子どもと関わってきたところもあった思われます。

親は、我が子に夢を託します。すると、そうなるように親の思いへの誘導が始まります。
基本的な生活上の常識ですら、自分の価値観の中に収めようとすることも・・・。

幼い頃の家庭教育は、その子の将来に大きく左右する面があります。

例えば、両親が率先して出会った人に笑顔で挨拶をすると、子どももそれを見ていて同じように挨拶をします。つまり、それが当たり前であり、そういうものなのだと思うからなのです。

また、もし親と一緒に本を読むことを日課としていると、子どもは本好きになる割合が多いと言われています。子どもは親と一緒ということが嬉しく、同じ時間に同じことを共有している喜びも生まれるのです。

さらに、その本についての話しもできるということは、別の本への興味も湧くというものです。そうなのです!本を読むと言う環境を作ることが親にできることなのです。そして、読書習慣が得られることに繋がります。

子どもを理解するためには、親が率先して行うことに子どもがどのような反応を示すのか、子どもが何に興味を示すのか、あるいは何をしたがるのかを共に過ごす中で把握することからはじめるとよいでしょう。

そこから子どもに夢を託すこともできるのです。初めから親の夢を子どもに押し付けることだけは考えものです。

このように、その子どもの特性を見つけることは、決して押し付けではなく子どもが選択することや行うことを共有してみることが必要となります。

 

家庭外から

 

遊ぶ親子

 

子育ての中で、子どもに多くの規制をすることや、会話を楽しんでいないと、次第に子どもは親から離れて外へ楽しみを見つけようとします。

それは、家庭外に交友関係が生まれ、そちらを最優先にしたくなる時期が見えてくる頃。

家庭外であったことを話してくれない、だから何をしているのかわからない!それがイコール理解したくてもできないという図式になっているようです。

もし親が自分の思う通りに我が子を導き、レールに乗せたいと思っていたのなら、この現実について受け入れられるでしょうか?どこで躓いたかわからなくなり、どうすればよいのかと悩むことがあるかもしれません。

子どもを理解するとは、幼い頃の家庭教育も関わっていることをご理解下さい。

ここで、忘れてはいけないことがあります。

子どもは、家庭内にだけとどまるという事はあり得ません。
ですから、会話をする時間を設けていくことが必要になるのです。

生活の中で、一日の話しをする時間を作ると、それも習慣化されます。親は、聞くことに徹してもよいでしょう。子どもの話しから、何に興味を示しているかがわかります。交友関係も見えてきます。

このように、子どもを理解したいのなら会話をすること!とも言えるのです。

 

一人ひとり違う特性

 

幸せ家族

 

再度繰り返します。

子どもが幼い時、一緒に遊んだことがあれば、何を楽しいと感じ面白がったか親は覚えているでしょう。
嫌がったことは何だったのかも記憶しているはずです。

その一つ一つが子どもを理解するという事に繋がっています。

親の思いだけで、嫌がったことを無理やりさせたり、楽しんでいることを途中で遮ったりはしませんでしたか?
子どもの思いに寄り添いながら、一緒に遊んでいたことを思いだして下さい。

子どもを理解するということは、その子の成長を促すためなのです。

子どもは、一人ひとり違います。これを忘れて、幼い頃は隣の子どもたちと比べてしまうのが親なのです。

その子の特性は、色々な場面で現れます。それを親が捉えることが大事なこと。
一緒に面白がったことから、将来に結びつく何かが見えるかもしれません。

 

親から感じる

 

光を指す

 

ある親子の話しです。

親にこう言われていた少女がいます。「走るのが速いね。いつも前を走っている人がいないなんてスゴイ!お母さんも見ていて気持ちがいいのよ!」

そう母親はいつも少女に笑顔で話していました。走ることが好きだった少女は、母が自分を理解してくれていること、そして母に喜びを与えていることを知り、走ることを極めようと考えました。

そう決めるまでは順調にきていたのですが、いざその道へ足を踏み入れると、そう甘くはありません。上には上がいることを知り、成績も伸びない、しまいには自分の選択は間違っていたのかもしれない・・・と考えるようになりました。

そう考えているとき、フッと母親に話してみたのです。すると母親はこう言ったのです。

「あなたにとって、走ることだけがすべてではないと思う。お母さんは、あなたがヘコタレズ頑張っている姿が嬉しかった。だから成績云々よりも、続けていかれる力を持っているあなたを誰よりもよく知っている。走ることは自分で決めたことなのだから、自分自身と相談してみたら?」

少女は、自分の思い違いを知りました。

母が喜ぶのは走った結果が良かった時だと思っていたのですが、もっと違う面を母はみていたことに気づいたのです。

そういえば、幼い時に両親と一緒に色々なことをして遊んだ記憶があるのですが、自分ができたことをいっぱい誉めてくれた・・・。それがまた嬉しくて、一生懸命にやっていた。

幼い頃の両親の笑顔が、ずっと見ていたかったことも思いだしたようです。

 

こうして、幼い時の家庭における教育は子どもが成長していく段階で、大きく関わってくることがあります。
そして、これこそが子どもを理解する第一歩なのです。

子どもが生まれて初めて関わる人は、親です。

親を見て育つと言われるように、家庭における親の役割りは子どもの成長の原動力となります。
家庭教育と言うと大げさに考えるかもしれませんが、子どもといかに関わるかでその子を理解できることも増えてくるということなのです。

親の思いを子どもはいつしか知る時がきます。

親が子どもとともに成長していると感じる時こそ、子どもをしっかりと理解できる時なのです。

最初に個性を見つけ、さらに育て、磨くことは親と子どもが共に行うこと。
家庭でできる大切なことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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