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上級心理カウンセラー  遠藤 久恵のカウンセリング・コーチング

未来へつながる「今」

公開日:2017年10月18日 カテゴリー:生徒、学生さんへ タグ:

後押しでスタート

 

試験勉強

 

この時期、中学3年生や高校3年生は特に自分の進路について最終決定を迎えナーバスになっていることもあるでしょう。

学校での面談でも、自分の志望校へは成績面で合格できるか心配であることを告げられることもあります。

そんな時、あなたは自分の行きたい学校ではなく、行かれる学校を仕方なく受入れるのでしょうか?

 

数年前に私が在職していた高校の文化祭でのことです。

中学生が大勢、学校見学も兼ねて来校していました。自分の志望校となれば、なおさらしっかりと様子を見ようとするのが当然なのでしょう。

一人の男子中学生が母親と共に来校しており、校長室をそれとなく覗いています。男子生徒はブツブツと独り言を言い、母親は迷惑だから行こうと促しています。

その姿に気づき、話しかけました。
「こんにちは!学校見学も兼ねているのかな?ありがとうございます。で、何か聞きたいことでもあるのですか?よかったら中へ入ってもらっても構いませんよ」と伝えました。

男子生徒は見る見る笑顔になり、「本当に入っていいんですか?」 母親は、「すみません。迷惑だと思うので、結構です」と言います。

こんなやり取りがあった後、結局校長室へ入りしばらく話しをすることになりました。

男子生徒は、この学校を受験したいが事情があり、合格は無理だと思っているとのこと。

母親は、彼の事情をすべて話してくれました。

それを母親が話し終わると、彼は決心したように「こんな僕ですが、ここに入ることはできますか?」と聞いたのです。

どうしても、この学校に入学したいという気持ちが溢れ出てきたように感じました。
色々な話しをする中で、彼のこの学校に対する気持ちが驚くほど大きいことを知りました。

しかし、入学することを約束することなどできず、こう返事を返したのです。

「もし、本当にこの学校に入学して学びたいという気持ちが強いのなら、今からできることをしっかり見据えてやってください。今まではどうあれ、残りの数か月でできることはまだまだイッパイあるはずです。やる気があれば、必ずできます。本校を志望してくれてありがとう。」

そう締めくくり、名前も学校も聞かずに別れました。

 

今からでもできることを

 

構築する人

 

そのまま時は過ぎ、入試を迎えました。

すっかりその男子生徒については頭から消えていたのですが、合格判定の会議上で一人の合格者に目が留まったのです。

もしかしたら、この生徒は・・・

私は彼の入学と同時に、その学校を去りました。顔を確かめることも出来ず仕舞いでした。

そして翌年、何度か学校に顔を出していましたが、ある日一人の保護者に呼び止められました。
そう、あの時の文化祭に訪れた男子生徒の母親だったのです。

私は失礼なことに顔も覚えていなかったのですが、彼の母親は覚えていてくれたようです。

すぐに、彼のことを話してくれました。今はこの学校に入学でき喜んで登校している。一生懸命に勉強もしており楽しい高校生活を過ごしているとのこと。

思わず、良かったですね!嬉しいです・・・。と口から出ていました。

母親は、こうも話してくれました。
あの文化祭に訪れた日から、自分で今できることをしっかり行ったそうです。過去を引きずることなく、前をしっかり向いていたというのです!

その後、学校のある会議に出席したのですが、そこには生徒会長も参加していました。ジロジロと見てくるのですが、知っていたかな?という感じでした。

会議が終わった時、生徒会長は私のもとへ飛んできました。
「先生、僕です!あの文化祭の日にお話しをさせてもらった〇〇です」と名乗ります。

さらに「学校は楽しく、今もできることをしっかりやっています。生徒会長としても張り切っています。あの時の先生の言葉に励まされ、頑張って良かったです!」

思わず、涙が溢れそうになりました。

 

今できることから、未来が見える

 

空と太陽の光

 

色々な問題を抱えて過ごしてきた中学校まで。それを一気に逆転するように結果をだし、その先を見つめられるようになっている彼を眩しく感じました。

「今」できることをしっかりやっていくことは、「今」を楽しむことになる。そして、それは、必ず自分の未来へ続くということを彼は実感したに違いありません。

改めて、自分の希望を叶えるためには過去を引きずることなく、未来を見据えて「今」できることをしっかりとやっていくことが大切なのだということを再確認した思いでした。

そんな彼の生き方が皆さんに伝わると嬉しいと思っています。

今をしっかり生きることは、「今」できることをしっかりやることです。