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上級心理カウンセラー  遠藤 久恵のカウンセリング・コーチング

全力よりも70%力の勧め

公開日:2018年11月20日 カテゴリー:子育て中の親御さんへ タグ:

スポーツ場面での考え方

 

テニスストローク

 

いつも全力で頑張らねば!そう話す人がいます。

スゴイことだと感じるのです。だって、常に全力で物事に取り組んでいたら、疲れてしまう・・・。
もちろん、常にということは無いのだと思いますが、そう自分にも言い聞かせながら頑張っているのでしょう。

いざ!という時は、持てる力をすべて発揮することが望まれますが、これは時と場合によります。

スポーツでは、こういうことが言われます。

種目によっては、自分の意識として全力の70%程度の力を意識して発揮するように心がける!


例えばテニス。目標とする場所へ打つことを考えたとします。
全力でボールを打っていると、目標とする場所から外れる場合が多いのです。(プロは、そうでもないかと思われます)
体の力み(緊張)が災いして、自分の力がボールにうまく伝わらない。コントロールができないのです。

これを70%程度の力を意識して打つと、確率がグッと上がります。

体の緊張が適度になり、気持ちの余裕も生まれるのでしょう。

つまり常に全力で打つことが、イコール勝利に繋がるとは考えられないのです。

身体の使い方をしっかりと把握している人が勝利に近い・・・とも言えるかもしれません。

これを踏まえたうえで、スポーツ以外の別の場面のことを考えてみます。

 

成果をだすために

 

テスト

 

一生懸命に毎日勉強しているのに成果が表れない人はいるもの。

自分なりに全力で取り組んでいる!そう思って頑張っているのです。

しかし、いつもその気持ちを持ち続けて取り組むことは難しいこと。
気持ちにゆとりがなく、勉強しなくては!という強迫観念に取りつかれているようにも感じます。

気持ちのゆとりは、物事を学ぶときにも必要となります。
この状態ですと、頭によりスッと知識が入ってくるものです。

不思議なことかもしれませんが、実際この身体のゆとりの状態(リラックスする状況)を自分で作り上げることもできるはずです。

最近は、リビングでの学習が効果的であると言われています。

一人で黙々と勉強していても捗らなかったら、誰かがそばにいる環境の中で勉強してみるのです。
ただし、お喋りするためではありません!

一人という環境が、落ち着かない子どももいるものです。
お母さんも何かをやっている、子どもがそのそばで勉強することは、場の共有とともに何かをやっているということも共通していると考えるでしょう。

自分だけではなく、お母さんがいることが適度な緊張感をもたらし、程よいリラックス状態を作り上げると考えられます。

しかしその時、お母さんがそばで色々と指示したり、叱ったりしないこと!

急に全力でやらなくちゃ!というモードに入ります。

子どもなりにちゃんと勉強ができる環境とは、リラックスできる『いつもの環境』のことなのかもしれません。

勉強する際に70%の力で・・・ということは、あまり考えないし意識などもしないものです。

実際に70%の力で勉強するとはどういうことなのか?と問われたら、明確には答えられません。

ちょっと比べてみて下さい。

まず、課題を時間内にすべてやりなさい!という指示のもとで勉強を一人でさせる。
一方、リビングのお母さんのそばで同様に課題を与える。ただし時間制限はせず、晩御飯までにやったら?という投げかけをしておく。

その時の子どもの姿勢や表情。そして鉛筆を握る力。

前者では肩に力が入っていませんか?全身が固まっている感じはしませんか?

要するに緊張状態を作り上げると、焦りが先行してしまい、時間だけに囚われるようになります。

精神状態も、身体もリラックスしておくことで、自分の世界に入り勉強することが可能になります。
 ※全身がリラックスするということではなく、適度な緊張感(課題をやり終えることがノルマ)を持ちながら勉   強すること。

70%に囚われることもありませんが、全力を出すポイントでそれを発揮するためには、普段のリラックス状態(適度な緊張感)を感じることが大切なこと。70%で十分なのですから。

意識することは難しいかもしれませんが、親御さんの言葉や指示方法を変えれば自分なりに理解できるでしょう。

 

力の発揮に必要なことは

 

Good

 

いざという時に自分の力が発揮できること!
スポーツの大会や、受験の時にはまさに重要なポイントとなることです。

自分の身体状態のコントロールを覚えること。これをお勧めします。

これは日頃から、どのような場面でもリラックス状態を自分で作ることができ、その中で自分の持てる力を発揮するための心の持ち方を把握しておくことです。

要するに、集中することを意識するようにしておくこと。
生活の中で、子どもにお願いしてやってもらうことを作ります。おおよその時間も決めておき、その子にしか頼めない!ということも伝えます。でも、慌てないで大丈夫だからと付け加えましょう。

すると、子どもは頼られることを喜ぶとともに、親の役にたちたいという気持ちが現れて集中して取り組みます。その様子を終わった後で伝えます。

集中していたこと、時間も守れたことなど、やればできる状況を理解してもらうのです。
その結果、子どもが意識をするポイントが見えてきます。

リラックスをするということは、自分の気持ちの中で大丈夫だ!と信じことができるかどうかです。

その状況を日頃から得られるように親御さんは関わってほしいのです。

勉強をしているときの表情や肩が楽そうだったことなどを話したり、お風呂に入ると体も気持ちもリラックスできることなども伝えましょう。

そして、暗示をかけることも良いかと思います。

テストの前には大きく深呼吸をすると酸素が巡り身体も頭も適度なリラックス状態になること。
他の人は自分と同じように、それ以上に大変だと感じていること。
腕と脚をブルブル振ると、力が抜けて心地よくなること。

これらは、毎日の生活でも取り入れても良いでしょう。

全力を発揮するということは、今持てる力を出し切ること。
その為に頭と体の緊張を解くこと。少しだけ楽に考えよう!が合言葉でしょうか。

100%でなくても70%で十分なこと、いつもそう考えてほしいものです。

 

 

 

 

 

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